top of page
  • 執筆者の写真Mariko Yamaguchi

メンタルタイムトラベル<シンガポール4> オシャレでリッチなエリア@ デンプシーヒル Dempsey Hill



<DAY−2>

緑に囲まれたオシャレなカフェやレストランがあるエリアは市内から少し離れたDempsey Hill(デンプシーヒル)。その敷地に入るや、そこが特別な場所であることがすぐにわかりました。 1858年に英国政府直轄の植民地となったシンガポール。イギリス領だった時代の影響を色濃く残すTanglin Village(タングリン・ビレッジ)は現在も欧米人を中心に、有名アーティストやセレブリティが住む高級住宅街になっているそうです。その一角にあった兵舎の跡地であるDempsey Hill(デンプシー・ヒル)はハイセンスなセレクトショップや輸入食材店、アンティークショップが緑の中に点在しています。


緑が豊かな丘に天井の高いゆったりした建物が点在し、ラグジュアリーな避暑地のような雰囲気にすっかり魅了された私たちはオシャレなカフェ 「PS.Cafe at Harding (ピーエスカフェ・ハーディング)」でゆっくりと涼むことに。



あまりにも気持ちが良くてモヒートや白ワインで乾杯してからは動けなくなり、アイスコーヒーにチョコレートケーキも追加してまったりと休憩。周りの人たちが食べていた食事もとっても美味しそうで、時間を忘れそうになる素敵なカフェでした。



あのシンガポールにこんな静かな場所があるとは知りませんでした。美しい緑を眺めながら深呼吸をすると身体全体がほぐれて、時間も場所も忘れそうです✨このエリアにはこのようなカフェやレストランがいくつもあるので何度来ても楽しめそう。



鳥の声が響いているだけの静かな空、緩やかな丘に広がる芝、リゾート感満点です。




今回のシンガポールの旅には大切なミッションがありました。それは亡き父の遺骨の一部をこの地に撒いてあげること。父は祖父の仕事の関係で、生まれてすぐにシンガポールに移り10歳までをこの地で過ごしました。敗戦の混乱の中、一家は屋敷や財産などすべてを失い引き揚げて来たそうです。生前の父は当時の暮らしを「とても幸せだった」と死の直前まで懐かしそうに呟いていました。そんな父の遺骨の一部をいつかシンガポールに還してあげたいと思い、スプーン一杯分の遺骨(粉末)をバッグに忍ばせての旅でした。パラパラと砂のようにこぼれ、シンガポールの大地に染み込んで行った父。父と私を繋ぐ大切な思い出が眠るシンガポールは特別な場所になりました。


大切なミッションを終え、珍道中は続きます。



bottom of page