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  • 執筆者の写真Mariko Yamaguchi

鎌倉で味わうクリエイティブなスペイン郷土料理 @ Anchoa アンチョア



【Anchoa】

お誕生日には美味しいスペイン料理が食べたい、東京から少し離れたところでと探していて見つけた鎌倉のスペイン料理店 Anchoa (アンチョア)。お店情報を見ていたら、以前は我が家のお隣駅だった代々木八幡で営業されていて8月に鎌倉へ移転されたばかりの「アルドアック」という有名店だと知り、初めての訪問なのに勝手に元ご近所さん気分で親近感を抱いて向かいました。 鎌倉駅西口からすぐの最近よく歩いている御成通商店街。スフレの美味しい「レガレヴ」の先の路地を左へ入ると線路沿いに小さなエントランスが見えます。伺ったのは夜だったので辺りの景色はよく見えませんでしたがオシャレなお店が何軒かある敷地内の一画です。

店内は清潔感のあるすっきりとした雰囲気。オープンキッチンの前にはカウンター席と、フロアには3卓のテーブルのみ(コロナ対策かもしれません)というゆったりした配置でとても心地良く寛げます。窓際席からは江ノ電も見えてました。


お誕生日のディナーなので、コース アンチョア(10皿前後)というおまかせコース¥12100を注文。バスク産の林檎のスパークリングスワインをいただきながら、美味しいスペインへの旅が始まりました。

アペリティーボ、ピンチョス盛合せ、おまかせ 5皿(野菜、魚介、肉、煮込みなど)、米料理、デザート、カフェ、小菓子です。 アペリティーボ:カンタブリア海のアンチョアをサクッとしたピザ皮に乗せてあり、まろやかなアンチョビ。

サンセバスチャンのバルで食べるような現地の味というピンチョスたちが二段プレートに乗って出て来ます。カマス・タコ・イワシ・カンパチ・マッシュルーム・干し柿・バターナッツなどの素材に工夫がこらしてあって目にも舌にも嬉しい美味揃い。ワインも進みます♪

きめ細かく柔らかな味わいのパンはスペインからの空輸だそう!


タパス:ポロ葱、太刀魚、黒鯛、ピキージョ、新潟産鴨がそれぞれひと皿ごとに出て来ます。どれもひと皿ごとに驚きの美味しさですが、中でもポロ葱と一緒に盛られたメジマグロのカルパッチョに添えられたロメスコソースのアーモンドの風味が絶品で、今まで食べたことのない美味しさにクラクラしました。


太刀魚は鎌倉野菜(わさび菜・口紅大根・ハヤトウリ)とあさりのスープで火を通してあり、優しい味わい。


そしてなんと言っても酒井シェフのスペシャリテであるタラのすり身を赤パプリカに詰めたピキージョが絶品。


新鮮な黒鯛のグリルの美味しさは言わずもがな。その身はふっくら柔らか。


鴨のローストは弾力としっとり感のある絶妙の火入れ加減。葱・ちりめんキャベツ添え 小田原みかんソース。

米料理:アロスアバンダは新鮮な魚類を使った濃厚なスープで炊いたパエリア。ぎゅっとどころかぎゅぎゅーっとお魚の風味を吸い込んだお米がうまっ。

デザート:シャインマスカットに栗のアイス添えベルガモット風味、黒いプレートには栗とお米のプリン。

最後に運ばれて来たバースディプレートにはお店自慢のバスクチーズケーキとスペイン語でお誕生日のメッセージ付き。歌と他のお客様のお祝いの拍手もいただけて嬉し恥しの夜となりました♡


「新鮮な食材が手に入る土地でやってみたくなった」とおっしゃる酒井シェフ、その言葉通りに旬の食材を活かした日本人にしかできないスペイン料理は美味しいものばかり。2年前にバルセロナで大変美味しいタパス類をいただき感動したことを思い出させてもらった夜でした。鎌倉にこういう素晴らしいスペイン料理店があることが心から嬉しく、美味しいお店がどんどん集まってきている鎌倉から目が離せません。


〒248-0012 神奈川県鎌倉市御成町2−14−3 御成ヴィレッジA棟 1階

☎︎07013140406


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