皆さま、2023 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
大好きなフレンチ「レストラン タカシタンノ」で始まる2023’新春。まだお正月の余韻が残る花のしつらえに凛とした空気が流れるがシックな店内。良い意味での緊張感と懐かしさにあっという間に大人の世界観に惹き込まれてゆきます。
昨年は自身の渡英があり、お店には半年ぶりの訪問です。ロンドン滞在時も恋しくて仕方なかった丹野シェフのお料理をようやくいただける喜びにワクワク♡この日も友人とまったり&ゆっくりと大人女子的ランチを堪能しました。 ずらりと並んだワイングラスの棚、いつかここで密談してみたいと思わせてくれる奥の個室、艶っぽいスタンドが変わらずそこにある、いつもの景色に安堵しつつ、席へ。 (写真はスクロールで)
「レストラン タカシタンノ」のお料理はとても繊細なので嗅覚・視覚・味覚はどれもできるだけ万全な状態で伺いたいといつも思うのです。丹野シェフの作り出す「完璧な美味しさ」を余すことなく感じたいから。嬉しくてニヤけちゃうけど。
山本氏の温かな笑顔とご挨拶からルグラのシャンパーニュをいただいてスタート。ルブランのヒールのように底が赤い粋なボトル、キャップの裏まで赤いんですよと見せてくれました。やるなぁ~、フランス♪
コースの流れはいつものように インスピレーション→羽衣→発酵と乳酸発酵→インフュージョン→アルベール→とうがらし→山形の思い出→ミニョン→コーヒー
*インスピレーション~直感~
・ペシャメルソースをまとったうずらの卵をカリカリの 鎌倉ビールのクラッカーの乗せて
・カンパチの シャンパン・ゼリー寄せ/ブールノワゼット(バターの香り)
・菊芋のスープ/カカオの泡 新牛蒡によく似た風味は土の香り
*羽衣
・アオリイカの薄造り /焼き茄子と菊/根セロリのアングレーズ・ソース
焼き茄子はホワイトバルサミコとトマト果汁の上澄に漬け込んだもの
イカ墨のチュイルにカスタードのような卵のソース
イカの甘さと焼き茄子の甘さと酸味、まろやかなソースなどその材料や作り方を聞いてるだけでも美味しさが伝わってくるのです
山本氏の完璧なペアリングで一層引き立つ丹野シェフの料理たち✨ お酒に弱い私がこちらでは量を少なめにしていただいて、すべてのお皿ごとに楽しむことができます
*発酵と乳酸発酵
・備長炭で焼いた黒ムツ/ おかひじき/チーズと白ワインのソース
山形の田舎味噌でマリネして炭焼きした黒ムツにまろやかな発酵ソース
上品でふっくらとしたブルゴーニュの白がよく合う
*インフュージョン~感情・考え~
・35種類の鎌倉野菜はいつ食べても歯応えや野菜のそれぞれの味と香りが口の中で踊っているよう
・この野菜用に焼いたというフォカッチャがまた絶品でパン好きな友人もロックオン w 北アカリが練り込まれていてローズマリーやセージと岩塩がアクセント、おかわり必須な美味しさ アルザスのワインと共に
ずらりと並べてくださったアルザスのワインのラベルが可愛い色違い💋
*アルベール
・相模湾の金目鯛の鱗焼き/縮みほうれん草/アルベール風ソース
「えもいわれぬ」とはこのことかというぐらいに香り良いソースは
ベルモット・エシャロット・魚と肉のジュ・マッシュルーム・仕上げにシャンパンをかけたもの、どうりで美味しいワケです(感涙)
薄く透けるようなカリカリの鱗焼きとの組み合わせは絶品、ボルドーの白で
*とうがらし
・但馬牛のとうがらしのロースト/舞茸のソテー
とうがらし=前腕だから筋肉を感じる心地よい歯応えと脂の甘みのバランスが絶妙 サンドイッチのように挟んであるのは舞茸、クコの葉と山椒オイル、
濡れるように輝いている艶は熟成シェリーのソース
これにはボルドーの赤、ペサックレオニャン村のワイン、肉料理用の塩気のある美味しいパンと共に
おーっと、ここで山本氏からさりげなく「反則級に強ーいお酒」が送り込まれます(笑)これがこの上なく香りの良いロジェ・グルーの林檎と洋梨のカルバドス。もぉーっ、最高です、けど酔います♡♡♡
*山形の思い出 ・ラフランスのコンポート/すっきりしたバニラアイス 洋梨のピュレ・バラのパウダー・ チョコの香り・カカオのチュイル いつ食べ終わったのかわからないぐらい瞬殺でなくなってしまう美味しさ www
*ミニョン
昨年秋の私の帰国祝いにとシェフから心温まるサプライズプレートが!嬉しくて泣きながら食べましたとも(笑)
・塩生キャラメル /苺のタルト/パートドフリュイ
*ETHIOPIA YIRGACHEFFE
目の前で淹れてくれるコーヒーはエチオピア イリガチェフ(写真失念・涙)
今までなかなか都合が合わなくて来店が叶わなかった友人をようやくタンノにお連れして、一緒に美味しさに悶えることが出来てとても嬉しい。目を合わせては唸り、微笑み、幸せなひととき。ふたりとも美味しいものはあっという間に飲み込んでしまうのがもったいなくて、何度も堪えようと思ったけど・・・ダメでした(笑)
大切な人や食の好みの合う人と一緒にじっくり楽しむ珠玉のフレンチとワイン。どの季節に誰を連れて行っても、喜び、感動してくれるレストラン。 「2023’鎌倉へ美味しいものを食べに行く」今年も変わらぬ美味しさを味わいにお邪魔します。あ〜、美味しかったー♡
神奈川県鎌倉市長谷2-11-44
TEL&FAX 0467-67-9313
↓予約は以下からも可能
Lunch 12:00~15:00
Dinner 17:30~20:00
水曜定休
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