着付け教室に一緒に通っている友人から、気になっている和食屋さんへ行きませんかとお誘いがあり、高輪にある京都懐石のお店・三友居へ。
地図で見ると泉岳寺の裏側、二本榎通り沿いの東海大学高輪キャンパスからすぐの向かい側ですが、白金高輪駅からは結構歩きました。見るからに京都を感じさせる「たいかぶら」と書かれた木板と白い大きな暖簾をくぐって店内へ入ると落ち着いた雰囲気です。
やんわりと京都なまりで話しながら、静かにさりげなくお料理の上げ下げをしてくださる女性の気遣いが素晴らしく、まったりとした時間が流れてゆきます。
お昼のコースは先付けに始まり、お刺身盛り合わせ、椀物は蟹入りの蕪蒸し。
蕪の甘みもさることながら、銀餡がまさに京都風な薄味で絶品でした。
続いて、鰤と壬生菜の小鍋仕立てを橙の絞り汁かポン酢で。私は橙のみで香りを楽しみました。ここまででかなりお腹はいっぱいになりますが、まだシメがありました。
スッポンのお出汁に葛を効かせた餡の細めなうどん。これがまた上品な薄味でスッポンの旨味と生姜のピリ辛感がよく合います。昔はこれが「風邪薬代りでした」と聞いてびっくり。
デザートは水菓子とお抹茶。
美しい器に京都の味と日本人ならではの気遣いが素晴らしい大人のお店でした。
実はこの朝、私は着付けを試みるも帯結びに失敗。何度かやり直しているうちに焦り、汗もかき、時間切れで断念(涙)。せっかくの「着物で京懐石」という計画が流れてしまいました。それに引き替え、はんなりとした友人の着物姿は、お店の風情に合っていてとても素敵でした。次回は私も着物でリベンジしたい!
📛三友居
東京都港区高輪1丁目27−19
☎︎03-5449-7155
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