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執筆者の写真Mariko Yamaguchi

横浜 海を見ながら味わうオランダミシュラン3つ星シェフの味@SMAAK


【SMAAK】 海風と港が見える景色と美味しいものがあれば最高に幸せ🤍

そんな思いを叶えてくれる素晴らしいレストランが昨年末に横浜にオープンしていました。

「SMAAK」はオランダが誇るミシュラン3つ星シェフ ヤコブ・ヤン・ボエルマ氏によるアジア初出店のレストラン。まだ日本には馴染みの薄い北欧系の洗練されたイノベーティブ・ガストロノミーの料理を食べることができる場所です。

オランダがフランスやベルギーに次ぐ美食の国であることをまだ知らない日本人が多いと思いますが、実はミシュラン星を獲得したレストランが100以上もあるグルメな国なのです。そのオランダで伝説的なミシュラン3つ星レストラン「De Leest(デ・リースト)」(2002-2019)を率い、その実力と人気でオランダをはじめ、ベルギー、オーストリア、ドイツなど現在の西ヨーロッパのガストロノミーを牽引してきたのがヤコブ・ヤン・ボエルマシェフ。 昔から日本の食が大好きだというヤコブシェフ。日本の食材を用い、だしやハーブなどアジアのスパイスを加え、ヨーロッパとアジアと日本を融合させた新しい料理を提供してくれます。その味わいは酸味と爽やかさが特徴で日本人の口にとてもよく合います。 まずはレストランの立地の良さと素晴らしい眺望にため息。北欧系のスッキリとしてスタイリッシュな空間は開口部が大きく、とにかく気持ちが良いのです。


馬車道駅に直結した北仲タワー46Fからの眺めは、みなとみらいやインターコンチネンタルホテルや東京方面までが見え、グラスの中で横浜と東京がゆれるという贅沢✨



お天気の良い日のランチは最高。ここなら、夕方からの夜景も美しいはず。これは東京にはない絶景だと、横浜市民的には密かに自負しております、ハイ✨



現在、お店を任されているのはヤコブ氏の右腕と呼ばれるロブ・ノッレ氏と渡辺シェフ。 「SMAAK」のコンセプトのひとつである「プライスクオリティ」そんなに高額でなく「少しぜいたくをしたい時に誰でもきていただけるような価格帯を設定している」というのも大きな魅力です。

この日いただいたのは Eindhohen アイントホーヘン ¥9350(税込)という4品のコース。


スタートは可愛い黄色とオレンジ色のマカロン、口の中に入れるとふわっと溶けてしまうようなテクスチャー。胡瓜やチキンをカレーとスパイスの効いたゼリーで包んだ爽やかな楽しい味。

・チキンカレーマカロンオランダ風



清らかに美しいヤコブシェフのシグニチャーメニュー。主役は胡瓜。胡瓜が姿を変えながら味と香りと食感で楽しませてくれる。 ・軽く〆たサバ、シソ、キュウリ、クスクス、和風セビーチェ

 ホースラディッシュ、野菜のマリネとピクルス



エスプーマになった胡瓜、ムースやゼリーやピクルスになった胡瓜、どれも胡瓜なのにそれぞれ異なる食感と香りに酸味とハーブが効いて楽しませてくれる一品。新鮮な〆鯖も隠し味のようで、胡瓜って主役になるんだ!?と感激。



見た目の通りにふわっとクリーミィで酸味の効いたデザートのような繊細なソルベは

混ぜないで下からすくって食べるのがマスト。うーん、美味しい🤍


・ビーツのソルベ、ヨーグルトとバジル



パンはJEAN FRANÇOIS(ジャン・フランソワ) 北仲ブリック&ホワイト店で「SMAAK用」に特別に焼いてもらっているもの。日本とギリシャのヨーグルトを混ぜたバターを特別な機械でホイップしてラベージ(せり科のハーブ)をのせたバターはこのパンと好相性。どちらもお代わり必須な美味しさです。

 


帆立はシルキーな食感を出すために、マイナス40度で急冷凍し繊維質を破壊してなめらかにしているそう。その帆立の焼き加減とクリーミイなソースは食べ出すと止まらない美味しさ。


・ローストホタテ、海ぶどう、クロロフィル、出汁、ディル




添えてある海ぶどうは、頼んでから採りに行ってもらうという最上級の品質のもの。夫が海ぶどうが苦手だと伝えたら、シェフ自らテーブルまで来て「最上の品質のものだからぜひ食べてみて」と、あんなに苦手だと辞退していた夫も「初めて食べられた!プチプチした食感が美味しい」と完食。その時のシェフの笑顔が忘れられません🤍



炭であぶり、火入れと香りつけを別々にして、丁寧に調理されたBBQビーフ。

根セロリとクミンのピューレ、海藻を発酵したもの、パクチョイや大根のロースト。


・牛肉、発酵藻類、クミン、パクチョイ、ガラムマサラ



赤身を柔らか〜く仕上げ、その旨味を最高に活かした和牛。



食後の、目にも愛らしい蚊取り線香風デザートは爽やかにサクサクっと美味しい❤️


・ラングドシャ・レモンカード・ラズベリー、ハイビスカス、ダッチキャンディーソース


「オランダのパチパチキャンディー」は、同地の人なら誰もが子供の頃から親しんでいた駄菓子のような飴だそうです。弾ける食感も楽しく、ここにも色々な食感と味が隠れている。



・メロン(シロップとジャスミン茶に漬けたもの)みかんとゆずの風味


・プティフールとコーヒー



・黄色マカロンはシークワーサー、カヌレ、ブラッドオレンジのパートドゥフリュイ

・生チョコはベリーズの香り



コースの始めから最後まで、驚きと喜びの連続の食体験でした。酸味と旨味を自在に操り、繊細かつ複雑に重ね合わせた魅惑的なヤコブシェフの料理はこの地でも多くの日本人を惹きつけることでしょう。 この美味しさを横浜で味わえる幸せに酔いしれた午後でした✨ 【SMAAK】


神奈川県横浜市中区北仲通 5-57-2 横浜北仲ノット内 46階


045-323-9576



♦︎火曜日 – 日曜日

ランチ 12:00 – 15:00(L.O.13:30)

ディナー18:00 – 22:00(L.O.20:00)

月曜日定休


↓予約は以下からも可能



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