その素敵な大人のムードにホルモン値上昇、久々酔いしれた夜。
新宿にこんなに素敵なレストランがあったなんて・・・すぐ隣駅に20年も住んでいたけど知らなかった自分に驚きました、ワタクシ。 ジョージア(グルジア)に隣接するクラスノダール地方(ロシア連邦南部)の地元レストランをイメージしたという店内は仄暗さがたまらない。
それはヨーロッパの優しい暗さ。東欧を思わせる品の良いアンティークなインテリア。壁に沿って並ぶグラスも照明も薄布のカーテンも額も、すべてがしっとりと美しい。
アンティークな風合いのマトリョーシカが並ぶ個室も私の好みにどストライク。写真より実際に見るほうがはるかに美しいのです。
ヨーロッパの夜、色っぽい暗さの中で注がれるスパークリングワインに胸がトキめくわ〜✨
このスパークリングワインはジョージアの土着品種・サペラヴィから造られたもの。これまたほのかなロゼ色が上品で軽やかに甘味を感じる軽快な味。全員ホレボレ♡
お料理はアラカルトとスンガリーコース×2人分をシェアしていただきました。
<前菜>
*生牡蠣(兵庫県室津産生牡蠣)
まるでダイヤの上に乗ってるような生牡蠣はつるりんとジューシィでミルキーな味わい。
牡蠣と合わせたウオッカはロシアンスタンダルド。ここでは常時30種類のウォッカがショットから楽しめるそうです。
再び乾杯!大人女子たちの気分はアガる一方(笑)だって美しいんですもの✨
*マリノーブナヤ・ケタとブリヌイ(天然紅鮭のマリネとパンケーキ) 鮭はスモークサーモンではなく、天然紅鮭をマリネしたもの。イースト発酵したパンケーキは焼く直前にメレンゲを加えてあるそうでふわふわ。
そして、これにもウォッカが合うというキケンなマジックw
サワークリームをたっぷり塗って、鮭と玉葱やロシア風ピクルスと「イクラ」をトッピングしてもらい、くるんでいただきます。もう~、美味しさに絶句!これは必食ですよ♡
*ジョージア式冷製前菜盛り合わせ
どれもさっぱりした酸味や辛さが効いたウォッカにもよく合うおつまみプレート。
*ここで登場したのはジョージア産の赤ワイン。美味しいとしか言えない♡
*グリヴィーブ・スミターニェ(マッシュルームのクリーム煮つぼ焼き)
パンで蓋された可愛い壺焼き、中身はマッシュルーム、ホワイトアスパラガスの香りがするクリーム煮が入ってます。もっちり弾力のある熱々なパンの蓋をはがして、クリーム煮をつけて食べます。優しくてあとを引く美味しさ。
*サラート・キンザ(ジョージア風パクチーのサラダ) パクチーとドレッシングのパンチが効いた酸味がお口や胃をリフレッシュ、爽やかにしてくれる一品。
左)サリャンカ(ピクルス、オリーブ、ケッパー、レモンスライス、塩漬け野菜や燻製肉の酸味がさわやかなトマト風味のスープ) ニンニクと酸味がしっかり効いてすっきり味。 中)ピロシキ これはやっぱり食べないとね♡ふんわり揚がった馴染みのある味。
右)ボルシチ(ビーツを使う独特の赤い色のスープ、牛肉とキャベツとジャガイモ入り)
ロシア、ウクライナの人にとってのふるさとの味という説明が心に染みるほっこりしたお味。お肉も柔らかで体が温まる。
*あまりに美味しい赤ワインについて、なんと英国のヘンリー王子とメーガン妃の披露宴で出されたジョージアワイン「クヴェヴリ レッド」でした!思わずクレジットを確認してパチリ(笑)
クヴェヴリ(粘土製の壺)の中で発酵させたノンフィルターの赤ワイン。私の大好きな果実味あふれる上品な香りと酸味の赤ワインで、その美しい色にも見惚れてしまいます。
<メイン> みんなのメインをシェアしながらいただいたのでまとめてご紹介 *シャシリーク(ハーブとワインでマリネした仔羊を串焼き)
アジーカという唐辛子や生姜、数種類のハーブをすり合わせて発酵させたスパイスとプラムのソースでいただきます。このアジーカがピリ辛で好みです。どちらも子羊との相性抜群。
*シュクメルリ(鶏もも肉のプレス焼き、ガーリッククリーム煮込み)
ほろりとくずれるように柔かな鶏肉としっかりニンニクの効いたクリームにワインが合うこと。
左)ゴルブッツィ(ウクライナ風ロールキャベツ・オーブンで蒸し焼きにしたトマトクリームソース風味)とろけるような濃厚ロールキャベツはオーブンで2時間蒸し焼きにしてからトマトソースと野菜を入れてキャセロールでさらにオーブン焼きしたもの。スンガリーならではの逸品。
中)ペリメニ(シベリア風水餃子 サワークリームとレモン風味)モチモチの皮にお肉がびっちりと入っていて、しっかりした味ながらサワークリームとレモンの風味で食べやすい。
右)ビーフストロガノフ(牛ひれ肉とマッシュルームのサワークリームとブラウンソース煮込)ロシア、ウクライナの伝統のメニューはどこか懐かしい優しさとコクのバランスが絶妙。
<デザート>お誕生月の友人にサプライズのバースデイプレート!
*蜂蜜とサフランのクリーム・ブリュレ、バトルシキ(トゥボルグチーズ(カッテージチーズの一種)のタルト、アーモンド風味のチョコレートプディング
*ロシアンティ(バラジャムや季節のジャム3種を添えた紅茶)
ジャムを入れた器は日本の漆塗りに似ています。ロシアのニジニ・ノヴゴロド市にあるホフロマ村で作られているもので、菩提樹の木製品にスズと漆を積み重ねて塗るそうです。塗って乾かす工程を6回繰り返すとスズが溶け黄金色になるという美しいものでした。
ロシアンティはジャムを入れて飲むのではなく、ジャムをお皿に取って食べながらいただくそうです。ブルガリア産のバラジャム・イチゴとバニラのジャム・チェリーのジャム。
どれも美味しいのですが、私はブルガリア産のバラジャムの香りがたまりませんでした。
【お得なスンガリーコース ¥5180(税込)のメニュー】 ・マリノーブナヤ・ケタとブリヌイ
・グリヴィ―ヴ・スメターニェ
・ボルシチ
(↓メインは以下の3種から選べます)
・ウクライナ風ロールキャベツ
・シャシリーク
・ビーフストロガノフ
・自家製ライムギパン (スンガリコースにはデザートは付かず、チャイ付き)
この素敵なお店は歌手・加藤登紀子さんの姪御さんである「加藤暁子さん」がオーナーです。なんとスンガリー本店(新宿東口)は65年前にオープンしたというから驚きました。暁子さんは上品で知的で美しい大人の女性のお手本のような方。ロシアやウクライナのお料理のこと、ジョージアのワインのこと、昨今の世界情勢まで、ホスピタリティあふれるおもてなしで色々とお話してくださいました。お店全体が上品なのは暁子さんのセンスや愛情・歴史あってこそ。 これまで馴染みのなかったロシア・ウクライナ・ジョージア料理の数々はもとは同じ国(連邦)だったため、似ているものもあればまったく違うものもあります。寒さの厳しい地域はサワークリームやクリームを使った煮込み料理が多く、黒海に面した地域はハーブを使った料理が多く、それらがバランスよく一体となった料理もあり、日本人の口にも合う優しい味わいです。
店内ではロシア人やウクライナ人のスタッフも仲良く働いているとのこと。そういえば男女を問わず美しいスタッフたちを見かけました。女子会で伺いましたが、思いがけず世界平和や歴史のことまで感じることができた貴重な体験に。でも、なんと言ってもお料理の美味しさと店内の素敵さ、新宿という便利なロケーションなのでデートに、大人女子会に、大人の忘年会などにも前のめりでオススメしたい素敵なお店です。目からウロコの新宿体験、美味しい大人時間でした♡
スンガリー 新宿三丁目店 📍東京都新宿区新宿3-21-6新宿龍生堂ビル B1
ご予約専用番号 050-5890-7212
お問合せ番号 050-5831-3420 予約はこちらからもできます↓ *tabelog.com *ikyu.com *ぐるなび
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