【夏の京都旅の続き・ごだん宮ざわ】 五条烏丸町の東洞院通にある、「ごだん宮ざわ」で関西在住の友人と待合わせ。
この旅で楽しみにしていた京都の茶懐石料理をいただきました。
小さな扉から中へ入ると、店内はカウンターと個室のみのこじんまりとした大人の雰囲気。お茶室を連想させるような飴色のカウンターと渋い色の漆喰の壁が醸し出す世界感に、これから始まるコースへの期待も高まります。なにしろ、美味しいと噂のお店ですから。
こちらのご店主である宮澤氏は神奈川県ご出身で、早くから料理人を目指していたそうです。地元で修行中のある日、訪れた京都に猛烈に恋焦がれ、居ても立っても居られないぐらい夢中になったとか。毎月夜行バスで京都へ通ったそうです。その熱意と努力の末、京都で修行することになり、お茶・お花・器と茶懐石料理を日本文化と共に深く学び、ついに焦がれた憧れの地・京都で2007年に「じき宮ざわ」を、2014年に「ごだん宮ざわ」をオープン。その上質で創意工夫に満ちた懐石料理は評判を呼び、両店共にミシュランを獲得しています。
この日同席した友人は器を扱う仕事をしており、アンティークな器には目がないのです。その友人が目を見張るほどの素晴らしい器とクオリティの高い料理にひたすら酔い、夢見心地のランチでした。
ショットグラスのようなガラス器でいただくのは煎り米玄米茶
三々九度のように盃でいただく日本酒は山形県の東洋の女神、銀色の銚子の美しいこと✨
*甘エビとグレープフルーツゼリー
甘さと柑橘系の爽やかさがシャンパンにも良く合う
大人になって良かったと思える素敵な時間が流れます
*鱧の吸い物
やっぱり鱧をいただくなら京都で、と言わしめるほど肉厚で歯触り良く、柔らかな鱧と上品なお出汁
なんですか、この美しいお椀は!とふたりで釘付けになった輪島塗りの銀漆✨
*鯛と赤ウニ
鯛はしっとり、赤ウニの夏を感じるさっぱりとクリーミィで柔らかな美味しさは感動もの そして、これまた器が!器が・・・素敵すぎる♡
生きた鮎を見せてくれるというパフォーマンス!鮎の美しさに惚れぼれ✨
*焼鮎
焼鮎は完璧に骨を外したもので、外側は香ばしく、中はふんわりと柔らか
風味をこわさないよう蓼酢でなく、木の芽酢でいただきます
木の芽酢を入れたアンティークのガラス器がまた美しい✨
*とうもろこし焼き胡麻豆腐
宮ざわのシグニチャーメニューである胡麻豆腐はとうもろこしのペーストを練り込んだもの
熱々のふわふわでとうもろこしの甘さと揚げとうもろこしの香ばしさが口の中で一体となる 女性好みの味、スプーンが止まりません
*鱧の内臓にこごり
コリコリですっきりと上品なにこごり
*焼き鮎の骨 黒酢餡掛け
先ほどの焼き鮎の骨に熱々の餡をかけて、サクッと揚がった骨に甘酸っぱい黒酢餡が絡み、舌の上でカリカリしゅわーっと消えてゆく快感
*自家製カラスミと餅米 マンゴーのように鮮やかな色、活け締めのボラの卵を塩分控えめに優しい味で仕上げたというからすみが絶品
*賀茂茄子の海老餡
鮮度の良い海老と賀茂茄子の甘さを優しい銀餡が引き立てる
*からすみ蕎麦 からすみの味だけでいただきます
優しい味のからすみをこれでもかというほどたっぷりかけた手打ち蕎麦は反則級の美味しさ😍お箸が止まらない〜!
お釜で炊き上げたご飯を蒸らす前と蒸した後に分けて、京漬物や味噌汁と共にいただいてからスイーツへ(ご飯の写真撮り忘れました)
*露丸
じゅんさいのおもちは蓮にたまる水のイメージを再現されたもの、自家製の黒蜜でいただくと、なるほど美しくてすっきりした夏らしい和菓子
シメはおうすとムーンシャーベット&最中(おうすの写真撮り忘れました(汗💦)
日本に住んでいても、なかなか味わう機会の少ない上質な茶懐石料理を「京都の地」でいただくという贅沢に酔い、大切な友人との楽しい会話や、美しい器を愛ながら、最高に幸せな大人の時間を過ごすことが出来ました。京都に来たら外せないお店になるでしょう♡
☎︎075-708-6364
京都府京都市下京区東洞院通, 万寿寺上ル大江町557
(予約は2ヶ月前から受付)
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